【高知】文久土佐藩 舞台の街を歩く②
年内の旅は年内にと頭の隅で思いながらも、バタバタと維伝〜歌合を追ううちに1月が過ぎ、インフルエンザに寝込んでいる間に気づけば2月に入ってしまいました…
2019年11月に行った高知旅行の続きです。
タイトルは「舞台の街を歩く」なのに、まだ全然歩いてなかった……。
坂本龍馬記念館の閉館に合わせて外に出てみるとじわじわと空が夕日色に。
猫たちに見送られながら坂をくだり、目指すは桂浜。
泳げないし、これといっていい思い出があるわけでもないけれど、海を見るとテンションが上がるのはなぜなんでしょうね…。
まずは前回行くことができていなかった、画像奥に見えている海津見神社へお参りを。
海津見神社(龍王宮)
御祭神 大綿津見神
鎮座地 高知市浦戸字城山
御創建 不詳(伝 長宗我部時代とも)
浜辺をふらふら散歩しているうちに日が暮れて
地平線がオレンジに染まっているのを見ながら、陸奥守の色は本当に太陽の色なんだな…と思ったりなど。
そして人が減っていくのと同時に、いつも賑やかな場所が少しずつ静かになっていく風景が新鮮で、嫌いじゃないんだけど、なんだか祭りの後のような寂しさ。
今日は時間切れなので、明日また来るよ!と龍馬像に別れを告げて高知城へ向かいます。
お腹を満たした後(余程空腹だったのか全く写真を撮っていなかったのだけど夕飯にもカツオを頂いたのでした!美味しかった!)に向かったのが…
チームラボ 高知城 光の祭!
※現在期間終了
2019年11月8日〜2020年1月13日まで開催。
最近まで知らなかったのですが、高知城は日本三大夜城のひとつに選ばれているお城。
日本三大夜城
イルミネーションや城内で流れている音楽?の効果も相まって、まるで異空間に迷い込んだかのよう。
そして、上手に撮れなかったのが悔やまれるんだけど……この日すごく月が綺麗というか、大きくて、光の祭の光にとても合った怪しげな光を放っていて、高知城の天守閣からこの月を見つけた瞬間、鳥肌が立ったのを覚えています。
11月なので、日が沈んでしまうと流石に肌寒かったのですが、お城の敷地内はまったく寒さを感じなかったのは石垣に囲まれているから?人が多かったから?なのでしょうか。
お昼に行っても高知城は良いお城なのですが、普段の雰囲気とはまったく違った高知城を満喫できるイベントはオススメです!
高知城での開催は終了しておりますが、同じくチームラボさんが手掛けている光の祭、現在は福岡城跡にて2020年2月23日(日)まで開催中ですのでお近くの方は是非。
【京都】2019年11月15日の龍馬旅
旧暦の11月15日、西暦でいうと1867年12月10日にあたるこの日。坂本龍馬が近江屋で暗殺されます。
京都では旧暦に合わせた11月15日に、坂本龍馬、中岡慎太郎の追悼行事が各所で行われています。
まずこの日むかったのは、まさに暗殺が行われた近江屋があった跡地で行われる慰霊祭。
朝の10時から行われるのですが、早い時間にも関わらず年齢を問わず多くの方が参列されていました。
そして続いては、こちらも龍馬ゆかりの地。
龍馬が身を寄せていた材木商、酢屋。姉・乙女さんに宛てて書かれた慶応3年6月24日の手紙には実際に龍馬の字で『すや(酢屋)』と記されています。(このひらがなで書かれたすやという字が可愛くて好きなんです…)
こちらの建物の梁は当時のものだそうで、二階のギャラリー龍馬では実際にそれを確認することができます。
酢屋のご当主のお話は、まるで龍馬がそこにいて、それを見て語っているかのよう。
こちらにも沢山の方が参加されていたのですが(100名の方が参加されていたのだとか!)、龍馬という存在がこうして縁をつくってくれたのだと思うと、彼の存在の大きさを感じます。
最後に献杯を。
この日最後に訪れたのは京都霊山護国神社。
お墓から見える京都の街は徐々に秋の色に染まっていて綺麗でした。
ご挨拶と御墓参りをすませて、軍鶏鍋を頂きます。
具沢山で、この日はまだ昼食をとっていなかったのですがお腹いっぱいになってしまうほど!ご馳走様でした!
(龍馬像の写真を撮っていたら、一緒に撮ってあげようか〜!お龍さんになりきって!って声を掛けてくださる方も…笑。本気で照れながら丁重にお断りしました…笑)
16時からの墓前祭にも参列させて頂き、帰る頃には夕日が綺麗でした。
来年もこうして穏やかに参加できるよう、そして少しでも成長してこの場を訪れることができるようになりたいと自分に誓いつつ…!
どうか彼らが安らかな眠りの中にありますように、と願わずにはいられません。
京都 酢屋
【高知】文久土佐藩 舞台の街を歩く①
『舞台刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち』をついに観劇して参りました、彩生です。
(※以下もネタバレはございませんのでまだ維伝未観劇の方も安心してご覧頂けますと幸いです…!)
刀ステ作品は、初演から全て観劇しているのですが、今作は自分の好きな時代、歴史上の人物、刀たちという点を除いても、心が熱くなって涙が止まらなくなる場面が多かったです。
神戸初日に観劇をしましたが、公演後はスタンディングオベーション。立ち上がって拍手をする間にも涙が止まらず…。
この時代に生きていて、この作品に出会えて、こうして生で観劇することができたことの嬉しさを改めて噛みしめるのでした。
さて!そんな維伝の興奮も冷めやらぬ今だからこそ。今回の作品の舞台でもある高知での旅行記をあげておこうと思います。
登場人物に関係ある場所や、歴史を知ることができる場所など、今回の作品で土佐が気になってしまった方には是非!高知の空気を生で感じてほしいなぁなんて思ってしまうのです!
今年二度目になる高知への旅。
まずは前回時間の関係で向かうことができなかったアクトランドさんへお邪魔しました。
こちらには、蝋人形で龍馬の人生を再現した『龍馬記念館』があります。
外観、この写真しか撮っていなかったことを離れてしまってから気づいたのですが…
こちらの門をくぐってすぐ『自遊空間』という、遊具で遊べるフリースペースがあるんです。小さなお子さんは勿論のこと、成人してから何年も経っているわたしも思わず楽しんでしまうほど…(笑)しかもそれがなんと無料なんです!時間に余裕があれば何時間でも遊んでしまいそう…。
そして目的の、龍馬記念館!
入り口では龍馬像が出迎えてくれます。
激動の生涯を等身大の蝋人形でリアルに再現!というホームページの言葉通り、これが凄かった!
等身大なので、普通の人間と同じくらいある蝋人形が並んでいるだけでも迫力があるんですけど、そのひとつひとつが本当にリアルなんです(夜中に動き出しそう…笑)。
ホームページの紹介文を読むと『似た素材ではなく、実際の人間の髪が使われています』とのこと…!シワや髭、表情もリアルですよね。
衝撃的だったのがこちらのシーン。鏡川での水練というシーンなのですが、実際にお水が…
以蔵さんや、龍馬の最期を伝える場面も。何枚か写真を載せておりますが、これはほんの一部と言っていいほどに見所が沢山ありますので、是非実際に足を運んでみてください!
そして、2019年7月27日から2020年1月26日までは『龍馬と刀剣-刀剣展示-』と題しまして、刀剣の展示も行なっております。
こちらと合わせてアクトランドでは7月から『幕末志士イケメンプロジェクト』(通称『幕イケ』)というコラボプロジェクトも。
武市半平太は藤未都也先生、岡田以蔵はキナコ先生と、刀剣乱舞でもお馴染みのイラストレーターさんがキャラクターを描かれていることや、ストーリー動画やグッズの展開もあるようなのでこちらも要チェックです。
創造広場 アクトランド
『龍馬記念館』
開館時間 10:00〜18:00
龍馬記念館の単館チケット 大人1500円
その他 全館出入り自由の1日パスポートなども。
詳しくは公式サイト | 創造広場「アクトランド」をご確認ください
アクセス
・高知龍馬空港から車で10分
・高知駅から車で30分
・高速道路(南国I.C)下車20分
・のいち駅より市営バス(のいち北部循環線)三宝山登り口 下車徒歩 1分
・のいち駅より徒歩10分
アクトランドを満喫して、次に向かったのは桂浜。
高知県立坂本龍馬記念館!…へ向かう前に腹ごしらえです。
画像に写っている記念館のお隣の建物、国民宿舎桂浜荘さん。1階にあるレストラン『きてみぃや』にてランチをいただきました。
桂浜を眺めながら食事ができます。
画像の鰹のタタキ丼はお吸い物と漬物付きで860円。
こちらでは画像の龍馬カプチーノのほかにも龍馬ケーキや龍馬カステラ(新婚旅行で食べたと言われる当時のレシピを参考に作られているそう!)という龍馬づくしなメニューも。
宿泊プランや他のメニューなどはこちらでご確認ください。
お腹が満たされたところで、次はついに、坂本龍馬記念館です。
こちらでは2019年10月5日から12月10日(ついに明日!)まで、特別展『維新十傑 ー創造・行動・志ー展』を開催中。
現存する龍馬佩用とされる刀五振りが勢ぞろいしているほか、国指定重要文化財の龍馬の資料、そして手紙を観ることができます。
わたしが龍馬を好きな理由のひとつに、彼が書いた手紙にあるのですが、姉乙女さんに宛てた手紙のいきいきしとした語り口や筆の流れ、絵を交えて伝える細やかさ、いずれも龍馬の魅力が詰まっていてきゅんとしてしまいますよね…!
(個人的に、独特の例え話から始まる文久3年1863年3月20日 坂本龍馬書簡 坂本乙女宛が好きなので!推しておく!)
そして、それらの手紙を受け取り、大切に保管してきた乙女さんや坂本家の皆さん、子孫の方の思いが詰まっていると思うと胸にぐっとくるものがあります。
そして、わたしが伺った後期の期間中に展示されていた『書画貼交屏風』(前期は『梅椿図』)。この屏風は暗殺現場にあったとされ、血が飛び散っているのが今でも確認できるのですが、これらは龍馬の最期を看取ったのだ、その全てを目撃していたのだ、そう思うと色々な感情が浮かんできて、気づけば長い時間この屏風と対峙していました。
こちらの展示、さらに豪華なのが、刀剣乱舞で陸奥守吉行を演じていらっしゃる濱健人さんによる音声ガイド。
土佐弁で語られる説明は温かく、まるで陸奥守吉行が隣で一緒に展示を観ているような感覚になります。
坂本龍馬が最期の時まで側にあった陸奥守吉行。この刀が龍馬に送られるきっかけとなる、兄・権平さんに宛てた手紙(慶応2年1866年12月4日坂本龍馬書簡 坂本権平宛/写しのみ現存)やそのエピソードが大好きなのですが、その解説は聞いていて涙が出てきてしまうくらいで…非常に良かった、何度でも言う!非常に良かった!!!!
しかもこの音声ガイド、無料なんです…信じられない…。
展示、音声ガイドともに明日までと時間が迫っておりますが、音声ガイドのシナリオが通信販売にて購入できるので(しかも1冊50円…!)、是非手にとってみてほしいなと思います。
開館時間 9:00〜17:00
(最終入館 16:30)
観覧料 企画展開催時700円/その他の期間500円
【文久土佐藩】刀ステ観劇前〜予習/復習編〜
皆様は覚えていらっしゃるでしょうか?
2019年4月1日、刀剣乱舞-ONLINE-公式のツイートでもたらされた新たなイベントの告知。そして、なんとその次の日にはその全容が高知新聞の朝刊に全面で掲載されるとの情報が流れたあの日のことを。
【お知らせ】
— 刀剣乱舞-ONLINE-【運営】 (@TOUKEN_STAFF) 2019年4月1日
「次期 特命調査」の新情報を明日4月2日(火)、高知新聞朝刊の全面広告にて掲載予定です。正午頃に、こちらの刀剣乱舞-ONLINE-【運営】Twitterでも同内容をお知らせいたします。明日の新情報をお待ち下さい!#刀剣乱舞 #とうらぶ pic.twitter.com/nY0kHxrqyj
未だにこのツイート見るとヒェッだとかひぃいいぃだとか変な声をあげながら思わず頭を抱えた記憶が蘇ります…。
そう、刀剣乱舞-ONLINE-で行われるイベント、特命調査の第二弾である『特命調査 文久土佐藩』の告知です。
この時点では坂本龍馬の佩刀として知られている陸奥守吉行の断片と高知城しか確認できませんが、多くの審神者がその少ない情報から沢山の妄想や想像を膨らませたのではないでしょうか。
『刀剣乱舞-ONLINE-』の新情報を本日、高知新聞朝刊の全面広告にて掲載いたしました。新イベント「特命調査 文久土佐藩(ぶんきゅうとさはん)」は、鋭意開発中です。どうぞお楽しみに!#刀剣乱舞 #とうらぶ pic.twitter.com/WWnfRUlaut
— 刀剣乱舞-ONLINE-【運営】 (@TOUKEN_STAFF) 2019年4月2日
こちらは4月2日に掲載された広告を、公式ツイッターがツイートしたもの。
高知城をバックに戦闘態勢をとる陸奥守吉行、その後ろには坂本龍馬、吉田東洋、武市半平太、岡田以蔵…歴史上の人物の名前と高知城、播磨屋橋、新刀剣男士など気になるワードが描かれています。
こちらの広告が掲載された高知新聞への反響は大きく、こうして記事になるほど。
「刀剣乱舞-ONLINE-」全面広告が高知新聞に…Twitterで大反響|高知新聞
「刀剣乱舞-ONLINE-」全面広告・・・高知新聞ご購入のお知らせ【お電話が混み合っています】お問い合わせがつながりにくく、ご迷惑をおかけしています。一部売りは郵送可能です。電子版でもご覧になれます!https://t.co/yNtGAFSgyE
— 高知新聞 (公式)Kochinews (@Kochi_news) 2019年4月2日
(既に懐かしさを感じてしまうというのに、まだ一年も経っていない…わたしもこの新聞が欲しくて当日電話をさせていただいた一人なのですが…当日は電話が繋がりにくくなるほどの反響の大きさだったというのに、とても丁寧かつ優しく対応してくださって感動しました…高知新聞さんありがとうございました…!)
【新イベント「特命調査 文久土佐藩」開催!】
— 刀剣乱舞-ONLINE-【運営】 (@TOUKEN_STAFF) 2019年4月24日
(1/2)
メンテナンス終了後より、新イベント「特命調査 文久土佐藩」を開催いたします。本イベントの舞台は放棄された世界、歴史改変された文久土佐藩です。
【開催期間】
4月24日(水)メンテナンス終了後~5月15日(水)12:59まで#刀剣乱舞 #とうらぶ pic.twitter.com/5blIYDxNKY
イベントの開催期間は2019年の4月24日から5月15日。同年の10月29日から11月19日には再イベントとして復刻開催もされました。
今になって考えてみると、どちらの期間も登場する刀の元主、登場人物にとって意味がある日程が含まれていることに気がつきます(それについてはまた後日)。
上記のイベント同様の、歴史改変された文久3年、1863年の土佐が舞台なのが、舞台刀剣乱舞の7作目である『維伝 朧の志士たち』です。
舞台『刀剣乱舞』最新作 2019年冬、東京・兵庫・東京凱旋・福岡公演決定!
公演自体は11月22日にTOKYO DOME CITY HALLで行われた東京公演を皮切りにスタートしていますが、わたしが観劇するのはこれから行われる神戸公演(12月6日〜)なので、観劇に向けて再度勉強しておきたいポイントを復習も兼ねてまとめておきます。
わたし自身は土佐の沼に落ちたオタクであるため、土佐藩にある身分制度や時代の流れを自ら知ろうとする機会があったものの、感想ツイート等を見ていると観劇する人皆が知っている情報ではないということを知り、少しでも情報をもっておいた方がより楽しめるのでは?という気持ちでまとめてみました。
(自分の沼では当たり前でも、ほかの沼の住人の方にとっては知らない情報だったりすること…あるあるです)
※書いている時点では自身も未観劇の状態であるため補足というより、まず頭に入れておきたい情報と思える部分を載せています。
※あくまでも歴史に詳しいというわけでもない一般人が、ただ自分が知りたい!という気持ちで本を読んだり調べたものなので、一部間違いがあるかもしれません。その点、ご了承くださいませ。(DMなどでそっと御教授いただけますと幸いです…小声)
まず、登場する人物たちからみていきます。
説明はいらないかと思いますが、陸奥守吉行の元主。土佐藩郷士の家に生まれ、脱藩したあとは志士として活動。京都近江屋にて暗殺される。
このイベントで実装された南海太郎朝尊の元主。祖先は土佐藩郷士でありますが、働きが認められて白札に昇格している。土佐勤王党を結成。しかし京都で起きた政変を契機に土佐勤王党は弾圧され、武市も投獄。切腹を命じられる。
同じくこのイベントで実装された肥前忠広の元主。郷士(小説などで足軽として描かれることもありますが実際は郷士であったとされる)。土佐勤王党に加盟(土佐勤王党血盟者妙名名簿からは名前を削除されている)。天誅と称し暗殺を行う。強引な押し借りにて捕縛、のち土佐にて打ち首、獄門。
土佐藩士、参政。階級制度改革や法律の制定などに積極的に取り組むも、公武合体を唱える東洋は尊王攘夷を唱える土佐勤王党らには受け入れられず、暗殺される。
ここでまず『郷士』『白札』というあまり聞きなれないワードが出てきたと思います。
これはこの時代にある土佐藩の身分制度、それに分類される身分です。大まかに上級武士(上士)、下級武士(下士)に分類され、下級武士である下士は政治に参加することは許されないばかりか、
等、着るもの、履くもの、笠の使用にいたるまで細かい規則が定められていたそうです。
勿論、罰則も上士には甘く、下士には過酷なものを言い渡すなど他の藩では考えられないような身分差別が存在していたのです。
土佐藩の格式は
武市半平太の白札というのは下士の中でも上士に準じた待遇を受けられる身分です。
坂本龍馬も郷士、という身分の低い武士ではありますが、もともとの本家が才谷屋という豪商だったため、裕福な家庭で育ったとされています。
そもそも何故そんな身分格差が存在したのかというと、1600年に起きた関ヶ原の戦いまで遡ります。
戦国時代末期、土佐藩の領域は長宗我部家が統治していました。しかし、関ヶ原で西軍に与していたため改易(身分を落とし、家禄や屋敷を没収すること)となり、この合戦で徳川家に味方していた山内一豊が土佐国を与えられ治めていくことになります。関ヶ原の戦い以前から山内家に仕えてきた藩士を上士、それ以外を下士としたのです。
登場人物の整理ができたところで、では文久とはどんな年だったのでしょう。
8月 土佐勤王党結成
3月 坂本龍馬脱藩
4月 吉田東洋暗殺
8月 八月十八日の政変
9月 土佐勤王党弾圧が始まる
以上が大まかな流れになるのですが…
今回の舞台刀剣乱舞 維伝 朧の志士たちのあらすじを見てみましょう。
入電──肥前忠広より突然の出陣要請。
本丸は陸奥守吉行、和泉守兼定、堀川国広、鶴丸国永、小烏丸の5振りの出陣を決めた。
行き先は1863年の文久土佐藩、土佐勤王党が恐怖政治を敷く“放棄された世界”である。
出陣先で肥前忠広、そして南海太郎朝尊と合流した刀剣男士たちはこの歴史改変を正すべくその中心人物の捜索を開始。
任務中に出会った坂本龍馬と共に行動を起こすことを決めるが……
まず、1863年9月には弾圧されてゆく土佐勤王党が恐怖政治を敷いている、さらにはその頃の土佐にはいないはずの坂本龍馬が存在しています。
刀ステのあらすじだけでもかなり歴史が修正されてしまっています。
かつ、(※以下ゲーム画面含むネタバレ含みます)
と語られるように、高知城下町で戦う相手、敵の親玉は既に暗殺されているはずの吉田東洋であり、東洋自身ではうまく抑えることができなかった土佐勤王党の首魁となって存在している…とにかくめちゃくちゃなわけです。
そしてゲームでのイベント、高知城の本丸御殿で戦うことになるこの歴史修正の首謀者に勝利した後、陸奥守、南海太郎朝尊、肥前は意味深な会話を交わしています。
肥前忠広
『そりゃあ、あの姿……』
南海太郎朝尊
『……だが偽物だ』
陸奥守吉行
『まだ、どこかで生きちゅう』
『こんなところでは、まだ死ねんはずじゃ』
※一部抜粋しております
さらには戦いが終わった本丸御殿には壊れた銃が落ちている。多く語られることはないですが、逆を言えば想像の余地が広がっているということ。それは、いろいろなメディアで展開されている刀剣乱舞というゲームの深さでもあるともいえると思います。
そして同じくゲーム内で語られる
『歴史を守るのは刀の本能』
についても、考える余地がありそうです。
未だにストーリーのネタバレを踏まずに生きている審神者がお送りした予習編、いかがでしたでしょうか?
同じ沼の方にはおなじみの内容になるかと思いますが、他の沼に沈んでいらっしゃるの方のお役に少しでも立てたのであれば幸いです。
そして、あと数日で開幕する神戸公演、東京凱旋公演、福岡公演、観劇される審神者さん、全力で楽しみましょう…!!